稗田山崩れ -長野県姫川上流左支浦川−
 
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姫川水系には北アルプスに源を発する大きな河川が5流域ある。上流から、平川、松川、浦川、大所川、小滝川である。この中でもっとも流域面積が小さい(22km2)にもかかわらず、もっとも土砂生産が激しいのが浦川である。全山、地すべりだらけと言ってもいい。明治44年(1911)8月8日、この浦川の上流右岸側、稗田山(ひえだやま)付近で大きな崩壊が発生した。浦川から流出した崩壊土砂は姫川本川を塞き止め天然ダムを形成した。そして4日後、怖れていたとおり天然ダムは決壊し、下流の集落を押し流したのである。天然ダムは一年後の7月21日〜22日にも決壊し、姫川河口までの30kmの区間で大きな被害を与えた。
  
位置図 国土地理院
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参考文献 :青木 滋(1984):稗田山崩壊について,地形,5巻3号.205-214.

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空中写真:国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省
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