大沢崩れ -富士山−
 
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「♪あーたまを雲のぉ上にぃ出しぃ〜」

というわけで世界の富士山である。その世界の富士山が危機に瀕している。と言ったら大げさだけど、西麓から富士山を刻む「剣が峰大沢」の谷頭部があと少しで火口壁を食い破ってしまうのだ。あ、少しと言っても1年や2年じゃありませんからご安心を。少なくとも安倍政権のうちは大丈夫です。すぐ終わりそうだし、この政権。と書いていたら、あっという間に終わってしまい、次の福田政権も、今や風前のともしび。と、書いていたのも今は昔。その後、麻生政権で自民党政権が終わり、民主党政権となって鳩山、菅と続き、菅政権にもはや終焉の兆しが。

富士山を刻む谷はもう一本、北麓に吉田大沢というのがある。こちらは問題はないのだが、剣が峰大沢は深く侵食され、土砂生産・移動が激しい。とくに谷頭部の大沢崩れは侵食が著しい。というわけで、いずれ火口の縁を食い破って火口内にまで侵食がおよぶのは時間の問題である。一度崩れれば、そこから先は早い。その前に噴火して山頂付近が壊れるかもしれないが。

「そろりそろりと登れば、足もとのフウロソウが目にはいる。目の底にはもっと強く残っている、大沢谷の姿がある。谷とはなんだろう、とそればかり思う。両側から窪められたところ、到れたところ、はざま、物の落込むところ、そして何よりも、岩石を運ぶ道筋だと思った。」  (幸田 文「崩れ」講談社文庫)
  
位置図 国土地理院
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関連サイト 国交省富士砂防事務所(富士山豆知識コーナー)
国交省富士砂防事務所(大沢崩れの現状)
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空中写真:国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省
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